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新幻魔大戦編

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あ

愛と忠誠の誓い

【ハ2】“神の軍団”のメンバーの証しとして、高鳥慶輔が“霊の主の指輪”を与える儀式。これによって、その者は霊覚を開かれる。

青木昭宏[あおきあきひろ]

【ハ2】ＲＭＡの幹部候補生で、“霊の主の指輪”を与えられた一人。

青柴[あおしば]

【幻20】Ｓ警察署に勤務している少年課の初老の男。補導した岩戸火見子に手を焼いて、東三千子を呼ぶ。目の前で霊的現象を見せられＧＥＮＫＥＮに興味を持ち、無名塾に出入りするようになり、東三千子を崇拝するようになる。東北なまりがあり、丸顔で、鼻がひくく、その横にイボがある。

アガシャー

【幻16】ムウ大陸、三万年前の王の名。偉大なる統治者にして大神官であった人物。多くの人々が全世界から彼の元へとやって来たという。強力な霊能力を持っていた。アトランティス大陸にも同名の大王が存在したが、それは、この時より二万年ほど後の話。ソル王女の父。

明雄[あきお]

【幻5】→木村明雄。

秋津[あきつ]

【幻5】ＧＥＮＫＥＮ資料室室長の中年女性。野暮な黒縁のメガネをかけている。東丈の失踪後、会を離れてしまうが、外部で菊谷明子らと会っているらしい。

秋元[あきもと]

【幻12】東丈の新年講演会でＧＥＮＫＥＮの内偵にやって来た警視庁の三人の私服刑事の一人。控室にいる郁江や笛川らに質問してまわる。松代直子の予知によると、将来、大怪我から救急患者として笛川と再会するらしい。

アギラ

【ハ３】岩戸火見子が、高鳥慶輔をこういった。

アギラー

【ハ2】ラメエルが、高鳥慶輔をこう呼んだ

悪の救世主

【幻7】“真の救世主”に敵対し、あるいは、その影のように現れる人物。世界を破滅に導いていく存在。

悪魔

【幻2】“幻魔”の記憶の痕跡らしいと、東三千子が推察。

浅井[あさい]

【幻9】卓と三千子の会話の中に出てくる、彼女の男友達。三千子のダンナの候補者として卓が言った。

アシスタント・グループ

【幻17】井沢郁江の秘書グループとでもいう存在。主に青年部の若者たちによって構成されている。東丈の消えたＧＥＮＫＥＮは、彼らを中心に行動を開始したが、彼らの井沢郁江に対する忠犬ぶりが、会の内部の批判のたねにもなっている。別名“親衛隊”、“宮内庁”。

東家

【幻6】東丈の家系は、江戸時代から続くもので、その源流は、さらに源平の時代まで遡れるらしい。

東家に伝わる言い伝え

【幻6】東家は鬼神に呪われており、それによって代々“取換えっ子”が起るという迷信。江戸末期になにかあったらしい。東三千子は、それがただの迷信ではないという思いを持っている。なぜなら彼女には、彼女によく似た美しい“真実の母”がいて、その人が彼女をこの東家に置いていったという思いがあるからである。東家の遠い祖先が鬼神に助けられて“取換えっ子”の約束をした、という話もある。

東丈[あずまじょう]

【幻1】青林学園高校二年生。四月に誕生日をむかえた十七歳。身長百六十二センチと小さいが、神秘的なほどの美少年。努力家で負けず嫌いだが、劣等感が強く、とげとげしい性格。挫折に苦しみ、性格がさらに荒れるが、ルナ姫とベガによって超能力を強制的に目覚めさせられ、幻魔襲来を知り、超能力戦士としての一歩を踏み出す。幻魔ザンビの誘惑に打ち勝ち、その攻撃をしりぞけ、ニューヨークでルナ達とともにザメディを倒す。ニューヨークから帰った後、久保陽子とともに、青林学園文芸部を母体にＧＥＮＫＥＮを設立し、“救世主の道”を歩き始め、人格的にも急速に成長する。自身では否定するが、周囲の者は彼が真の救世主だと確信している。次々と助力者が現れ、ＧＥＮＫＥＮは校外へとその行動範囲を広げ、田崎によって設立した無名塾の塾長にもおさまる。数度の講演を行ない、協力者も増えていくが、その多くが“自覚”からは遠い状態にあるために、会の拡大を押え、ついには不可解な失踪をしてしまう。前世は由井正雪だった。

東丈の家

【幻1】杉並の住宅街の奥まった一画にある、だだっ広い古い木造家屋で、昔は武士の家だった。今は、丈と姉の三千子、弟の卓、そして父竜介の四人家族で住んでいるが、父はほとんど帰宅しない。

東丈の風邪

【幻6】東丈は、クリスマス講演会の三日程前から風邪をひいてしまう。三十九度の高熱で咳や鼻水が出てくるのだが、自分のために超能力は使えないと言って心霊治療をしない。木村明雄に生体エネルギーを注入した時にその“とばっちり”効果で回復する。

東丈の限界

【幻13】高鳥慶輔の考え出したもの。東丈は、自分を“真の救世主”と思い定める自信がない。それが限界なのだ、という。

東丈の原稿

【幻8】東丈の身に何がおこったのかを正直に書き記そうとしたもの。東丈の本の“第二弾”となる予定だった。

東丈の最悪の悪夢

【幻5】丈にとって最悪の悪夢は、姉・三千子を失うことだった。神話のオルフェウスのように、いなくなってしまった三千子を探して、暗く寂しい夜道を歩いていくというもの。

東丈の作品

【幻4】東丈は中学時代に作家になろうと思っており、その時、数編の習作を書く。三島由紀夫調の文体で好評だったが、いつしかやめてしまう。他校の生徒だった久保陽子が読んでいた。

東丈の失踪

【幻10】一月一日から、丈はＧＥＮＫＥＮの本部へ顔を出さなくなった。じつは郁江のために、雪深い大峰山中で必死に祈っていたのだった。

東丈の失踪

【幻15】箱根セミナーの最中に起った。前夜、ソニーやルナ姫とコンタクトをとった後に消えてしまったらしい。しかし、行方はもちろん、原因もわかっていない。行方不明のまま。

東丈の真の母親

【幻7】東三千子の心の中にあるイメージ。三千子は丈の姉でなく、彼の母親であるとする認識。真相は、彼女が“炎とともに還るとき”にわかる、という。

東丈の“心霊治療”観

【幻6】「人間の裡には、宇宙エネルギーに繋がる通路がある。それに気づいて、エネルギーを引き出すことさえできれば、誰にでも同じことができるはずだ……」おそらく、他の超能力に関しても同じ事が言えるのではないだろうか。

東丈の代理

【幻17】杉村由紀は、“世界超能力者会議”へ、ミスタ・メインに招待された東丈の代理としてアメリカ・ニューヨークへと旅立った。

東丈の“本”

【幻4】ＧＥＮＫＥＮのパンフレットの話から始まり、久保陽子が書くようにとすすめた。幻魔大戦の実態を著すのが目的。後に“幻魔の標的”として結実する。

東丈の本棚

【幻1】仙術、魔法や、超心霊学の本が多く目につくが、他に、ボディ・ビル教本や武道のテキストも。哲学書は、ニーチェやショーペンハウエルの系列がならぶ。超人願望が強いようである。

東丈の夢

【幻2】沢川淳子の家から脱出して以来数日間、東丈は高熱を発し寝込むが、その時に見た夢。三千子とともに、歴史の中を幾度も転生する夢。主に彼女が、丈の母であるパターンが多いという。舞台は、江戸時代・エジプト・ギリシャ・中国・インドなど。古代ギリシャ風の衣裳をまとった姉に超能力のコーチを受けている場面や、超古代の超能力文明のものもあった。

東卓[あずまたく]

【幻1】丈の一歳年下の弟。十六歳の青林学園高校一年生。スポーツ・学問、文武両道の秀才。中学の頃から丈と違い大人並の体格で、今では高校柔道界の逸材という。柔道三段。身長は、１巻では百九十センチだが、10巻では百八十三センチ。体重八十五キロ。現実家で、丈の語る幻魔大戦の話は避けて通るようにしている。自称“四次元オンチ”。

東伸代[あずまのぶよ]

【幻1】丈の母。若くして没する。愛情や存在感の薄い女性。幼い丈には愛想をつかしていた。東家の言い伝えを真に受けて、丈が自分の子ではないと言い出す。しかし、どうやら、超常能力を発揮する赤ん坊の丈を見ているうちに、ノイローゼになってしまったのらしい。

東三千子[あずまみちこ]

【幻1】丈の九歳年上の姉。二十六歳。（２巻で二十七歳となっているのは間違い。）高名な翻訳者の下訳をしている。丈に良く似た美しい女性で、丈の良き理解者であるとともに、母親代わりの厳しい女性。小さい頃から丈のめんどうをよく見てくれた。魂の転生の過程で常に丈とともにある魂の同志である。丈の要請でＧＥＮＫＥＮ活動に直接タッチせず、彼の相談役を勤めていたが、丈の失踪後、井沢郁江に説得され、無名塾の方へ参加するようになった。書斎の人であることをやめ、積極的に活動をしていくうちに、それまでの受動的で母性的な性格は丈を育てるためにセットされた仮そめのものであることを悟り、真の自己に目覚め始め、東丈の“力”が自分の裡に現れてくるのを知る。平山圭子らは、三千子こそが東丈の真の後継者であることを確信し、大いなる母であり女神であると考えている。炎に包まれ、赤い不死蝶と化して昇天してしまうという予感を持っており、地上での役目を果たし終えると、高次元世界の“看視哨”へ行き、そこで本来の大事な仕事が待ち受けているという認識がある。

東三千子の伯母

【幻2】三千子がいつまでも結婚しないので、やきもきしている。

東三千子の真の母親

【幻7】三千子の夢の中に現れる。空襲の火炎地獄の中で、三歳の三千子の前に現れた防空頭巾、もんぺ姿の小柄な女性。成人した三千子に酷似しており、三千子がこの世界での務めを果たすと迎えにくるという。

東三千子の友人

【幻18】クリスチャンだが、三千子のキリスト教に対する疑問を理解せず、逆に三千子をあわれに思う。

東竜介[あずまりゅうすけ]

【幻1】丈の父。大新聞社の外信部の記者。多忙で、子供との交流は乏しい。出世欲と仕事欲にとりつかれたような男で、他所に愛人がおり、子供を二人産ませている。英国趣味で、スコッチウイスキー一本槍。ユーモアは解さず、そのくせ高慢さだけは人一倍あるらしい。長身で神経質だが、美しい口髭が威厳を添えている。海外（おそらくイギリス）に留学したことあり。幼い頃の丈には、現在は潜在化してしまった不思議な超能力があり、それを見た竜介は丈を化物と思い、それ以来、丈を自分の子供だとは思わなくなってしまった。三千子に対しても、丈よりレベルは低いが、同様な拒否感を持っていた。丈と話し合うことで、和解を持つことに成功する。

東竜介の愛人

【幻2】氏名不明。東竜介に妻の生存中からいたらしく、竜介の子を二人産んでいる。現在、竜介は彼女たちと住んでいる。

アトランティス

【幻16】大西洋にかつてあったといわれる伝説の大陸。三万年前、ムウ大陸が全盛期を迎えていたころはまだ、そこでは文明が起き始めた頃だった、という。一万年前に消滅。

孔

【幻9】心に開いている孔。不幸だと感じる心。本当はたいして不幸ではないのに、そう思い込む心。この心の隙間に幻魔はつけ込んでくる。

あの夜の夢

【幻1】ルナ姫の予知夢の一つ。訪米を決意する原因となった悪夢だが、内容は思い出せない。非常に重要な、世界的大変動のスタートとなるであろう変化であるらしい。ＤＣ―８の事故及び、フロイからの召集、幻魔侵冠の予知なのだが、事故直前までルナにはわからなかった。

天草四郎[あまくさしろう]

【幻16】島原の乱の中心人物。凄い美少年。不戦によっての布教活動でしか日本にキリスト教は根づかぬ、と正雪に諭され、彼に心服していたが、結局主戦派に押し切られて無惨な最期をむかえる。

アメリカ人夫婦

【幻1】ＤＣ―８のファースト・クラスにて、ルナ姫一行と同乗。ルナが事故寸前にそれを予知して上げた悲鳴に驚かされて、小声でささやきあう。妻の名はハニー。大西洋上空での事故で死亡。

綾部[あやべ]

【幻4】江田四朗にそそのかされて、ＧＥＮＫＥＮ総会を潰そうした一人。

荒井[あらい]

【幻18】元塚田組のチンピラ。無名塾生。義の友人。入院している義のために、郁江の話をメモしてやる。

アリエータ

【幻1】ベガの恋人。ベガとは異星人の美しい超能力者。大連盟対幻魔の最後の大会戦において戦死してしまう。

ＲＭＡ

【ハ2】高鳥慶輔がＧＥＮＫＥＮに対抗して造った団体。

ＲＭＡの月刊誌

【ハ３】七十ページの月刊誌で、ゆくゆくは市販ルートに載せようとしている。編集主幹は河村蓉子。

アルゴール

【ハ３】岩戸火見子が、自分をこう自称した。

アレー

【幻2】リンクス・ギャングの中で一番年長の大男。十八歳。警官に襲われて廃人にされてしまう。

暗黒の波動

【幻9】人類史において、大量の虐殺、戦争を行なわせる元凶。これが、人間に干渉し、狂わせるのだという。

アンドロメダ星雲

【幻1】メシェ31。銀河系に近い島宇宙の一つ。幻魔軍団と大連盟軍との決戦場となっており、崩壊寸前。虫食い穴のような暗黒が広がり、ボロボロになりつつある。

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