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新幻魔大戦編

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け

警官

【幻1】東丈が超能力を目覚めさせられた場所の近くの交番にいた。はじめは時間停止にあって封じられていたが、汚れた服の丈に話しかけようとして帽子を飛ばされる。

警官

【幻2】リンクス・ギャング逮捕にむかい、ソニーの裏返しの術に逆上、同士討ちを演じ、三人殉職する。

警官

【幻3】オライリー署長の部屋にいたザメディボールに向かい発砲、跳弾のために殉職してしまう。

警官

【幻6】道端で夜中に口論している丈と郁江を注意する。しかし、その底意地の悪さのために郁江と争いになり、ついには、怒った丈にパトカーを壊されてしまう。

Ｋ君

【幻16】箱根セミナーで井沢郁江が金本義男について語ったとき、その仮名として使った。

圭子[けいこ]

【幻4】→平山圭子。

慶子[けいこ]

【幻8】井沢郁江の従姉で、大田区の住人。三年前、十八歳のときに子宮癌で他界する。

警察犬

【幻2】ニューヨーク市警の警察犬。ソニーをつかまえようと三匹がはなたれるが、ソニーの“裏返し”にあい、一匹は死亡。二匹は逃走する。

Ｋ−社

【幻5】本田の所属する出版社。出版界の一方の雄であり、全国知らぬ者はない。しかし、出版部のお偉方の頭は固く、“幻魔の標的”の真価を理解する能力に欠けているという。

Ｋ−社の編集長

【ハ2】河村蓉子が、高鳥慶輔の本の出版のために交渉した相手。しかし、高鳥にはＫ−社から出す意志はないという。

化粧

【幻19】高鳥慶輔は、自分を救世主だと思わせるために、人工的照明の下で妖しい美をかもし出すような化粧をするようになった。そのために、昼間でも、太陽光の下でなく、人工の光の下で人に会うようになった。

結界

【幻7】心霊的な強力なエネルギー場のこと。ある種のバリアーとして用いられ、その中へ侵入するのを著しく困難にしてしまう。江田軍団の本拠である観音寺も、これを用いて丈達の接近を妨げようとするが、丈の透視により見破られてしまう。

ＧＥＮＫＥＮ

【幻4】東丈が久保陽子とともに組織した“超能力者集団”へ向けての第一歩のヒナ形。“幻魔研究会”を縮めてこの名をつけたが、対外的には“超常現象研究会”だと言っている。始めは、青林学園文芸部の分科会として発足するが、平山圭吾が後援者となることで、校外へと発展する。しかし、“量より質”を望む丈は、不拡大の方針をとる。丈の失踪後は、井沢郁江の手によって運営され、宗教法人化し、積極的活動をする。

ＧＥＮＫＥＮ一階事務所

【幻8】クリスマス講演会の後で、平山圭吾が、東丈の個室として貸してくれた、平山ビル一階の一室。もとは、平山の不動産事務所だった。丈の執務室と秘書室が入る。丈の失踪後は、事務室に模様替えしてしまった。

ＧＥＮＫＥＮオフィス

【幻5】渋谷にある平山ビルの七階フロア全面を使用している。平山圭吾がＧＥＮＫＥＮの活動の本拠として貸与してくれた。いずれは、ビル全体をＧＥＮＫＥＮの殿堂に変えてしまおうとしているらしい。

ＧＥＮＫＥＮ会議室兼応接室

【幻5】ここで幹部会や、丈と有名人応対が行なわれる。

ＧＥＮＫＥＮ出版局

【幻5】ＧＥＮＫＥＮ内向けの月刊誌“コスモス”を発行するのが主な目的だが、将来は、外部へのＰＲ誌を出す計画もある。

ＧＥＮＫＥＮ資料室

【幻5】ＧＥＮＫＥＮの情報源。七階のエレベーターを降りた真正面にある。それほど広くはない。新聞雑誌類から切り抜いた記事をスクラップブックに分類整理するのが主な仕事。幻魔等の不穏な動きやＥＳＰ関係の情報を集める。いつもボランティアの学生や、秋津女史がいる。丈の失踪後、秋津女史が会を離れたため、資料を整理する会員がおらず、自然消滅の道をたどりつつある。

ＧＥＮＫＥＮ青年部

【幻9】高鳥慶輔の提案でできた。三十歳未満の若い会員を中心に、彼らの主体性を引き出すためのプロジェクト。しかし、その責任者は、高鳥ではなく、丈によって内村久雄が指名された。

ＧＥＮＫＥＮ第一回総会

【幻4】青林学園高校で行なわれた。オープニングの後に、井沢郁江と久保陽子が漫才風の掛け合いで、超常現象の基本的概念を説明。次に寸劇があって、最後に東丈の講演となった。多分に女の子らしい学芸会の雰囲気が漂うが、東丈の講演を盛りあげるのに成功していた。学校側や江田軍団の妨害もあったが、充分な成功のうちに幕を閉じる。

ＧＥＮＫＥＮのパーティー

【幻8】一九六七年の最後に行なわれた忘年会兼クリスマス講演会記念のささやかな軽食パーティー。

幻視

【幻9】杉村由紀と東三千子が話しあっているときに起った。由紀は、炎に包まれ、赤い“不死蝶”と化す三千子の姿を視た。

幻視

【幻16】平山圭子が井沢郁江の発する言霊に共鳴して、視た。それは、幻魔の攻撃で氷結し、死滅した地球の姿だった。

検事総長

【幻4】田崎のあだ名。彼が、番長グループを壊滅したり、ヤクザたちを病院送りにした業績と、祖父が元法務大臣であることからついた。

拳銃

【幻13】ルイザへやって来た田崎を脅すために山本が持ち出した。しかしそれがために、山本の“良心”が、彼自身の生体エネルギーを拳銃から“放電”してしまい、立っていることすらおぼつかなくなってしまう。

眷属

【幻20】岩戸火見子にとりついた邪鬼の眷属。三千子に追い払われる。

健太[けんた]

【幻15】白水健太郎の通称。

ケント

【ハ2】中野の吸うアメリカ煙草。

幻魔[げんま]

【幻1】大宇宙の破壊者。破壊のための破壊を目指し、純粋な破壊者として生きる凶暴なエネルギー生命体。大宇宙が存在する以前より存在するとも言われる。幻魔に対抗する方法としては、負のエネルギーである彼らに対し、正のエネルギーである超常能力を結集して打ち消すしかなく、他のいかなる超科学兵器ですら役にはたたない。

幻魔エネルギーの集中〈仮称〉

【幻18】幻魔へと話題が向かうと、それによってチャンネルが合ったかのように、幻魔のエネルギー波動が現象化すること。

幻魔研究会

【幻4】ＧＥＮＫＥＮの正式名称だが、すぐに使われなくなる。

幻魔大王[げんまだいおう]

【幻1】幻魔の暗黒エネルギーの中枢だが、はっきりとした実体を持つ者ではない。

幻魔の郁江

【幻14】幻魔の康夫の別称。郁江のドッペルゲンガーに化けたことからこの名がついた。

幻魔のエネルギーの供給源

【幻8】東丈の考えでは、それは人間（知的生命体）の心の中にある悪想念ではないかという。このような悪想念は、その奥底が幻魔へと繋がっており、そのエネルギーを吸収しているのだ。

幻魔の最大最強の受信装置

【幻7】幻魔が地球を滅亡させるために投入する暗黒エネルギーを受け、地球へ放出させる存在。“悪の救世主”のこと。

幻魔の標的

【幻8】東丈が、大宇宙で起こっている幻魔大戦について人々に知らせるために著した本の題名。原稿用紙計六百枚の大作。脱稿にほぼ四ヵ月を要する。Ｋ−社の編集者本田の協力で、一九六八年の三月八日に、光年社から出版の運びとなる。体裁はＢ６判ハードカバー。装幀は、暗いトーンの緑色の宇宙の闇に、半円形の地球をぽっかりと浮き上がらせたもの。初刷り三万部だったが、発売後ベストセラーの一位を二週にわたって保持し続け、すでに五十万部を突破するという驚異的な売り上げを示す。読者からは、それを読んで起きた奇蹟体験が寄せられ、翻訳の話もすでにある。

幻魔の康夫

【幻11】江田軍団内部からの田崎達への内通者のあだ名。その軽薄なところが河合康夫に似ていることからこの名がついた。池袋のデパートの屋上で井沢郁江と接触する。江田四朗に対する近親憎悪と称して、井沢郁江の協力者として振るまうが、実際の目的は他のところにあるらしい。“霊体の郁江”を通じて、高鳥慶輔とも接触する。ミスター・Ｘ、江田の所の康夫、幻魔の郁江、寝返り幻魔、転び幻魔など、さまざまな呼ばれかたをされ、“霊体の郁江”も彼が化けたものではないかという説がある。

幻魔派遣軍

【幻3】ザメディは、もし自分達が敗れることがあれば、他の銀河系へ向かう予定だった派遣軍が地球へとやって来るだろうと語ったが、真偽の程は不明。

幻魔ピラミッド

【幻18】“闇のピラミッド”のこと。

幻魔問題担当

【幻11】癌の治った井沢郁江に東丈が与えた役目。幻魔の攻撃から生還した彼女が、一番その手口を知っているだろうと考えられたため。

幻魔ヤクザ説

【幻11】相手を脅えさせて自滅させる幻魔の得意な手口が、ヤクザと同じだとする井沢郁江の説。

幻魔を封じてしまう“力”

【幻8】幻魔を攻撃によって押え込むのではなく、平穏に封じ込めてしまう“力”のこと。それが何なのか、当時の丈にもよくわからなかったが、かつてそれが発動されたことがあるというイメージを持っている。“光のネットワーク”のこと。

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